国際ボランティア学会第10回大会が、この度お茶の水女子大学で開催されることになりました。10年の時を重ね、設立当時は大学院生として発表の機会をいただいた人たちも徐々に研究者や専門家へと成長しつつあります。歴史を持ちだした国際ボランティア学会が、10年後に向けて何を伝えていけるのか、その節目の年に本学会を担当させていただくとは、大変光栄なことと同時に責任の重大さを感じております。
今回は、学会設立から10年を迎えるということから、原点に立ち返り、本学会の趣旨を振り返り、「ボランティアと私」という視点から、アプローチをしていきたいと思います。1999年に設立されたその中の趣意書には、「日本の市民は震災を契機にボランティアへの理解・関心を広げ、さらにそれが世界的な文脈で地球や人類の利益に関わっていることを認識するようになっています。また、政府、行政、企業もボランティアへの関心を持ち始めている今、学問研究分野も積極的なかかわりが期待されているといえます。ボランティアに関する学問は大きな広がりの中で研究が進められ、かつそれらが有機的に結びつけられる必要があります」と書かれています。この10年間の間に、市民社会の中に「ボランティア」という言葉は日常的に使われるものとなりました。しかしながら、それに対する意識や定義、活動については多様です。そして、「ボランティア学」に対する課題や期待も年々高まってきています。
本学会では、研究者だけではなく、実践者、一市民が集い、多角的に「ボランティア」について考え、発展させていくところに大きな意味があると考えます。
本大会は、東京駅からわずか12分という立地で開催されます。全国どの場所からでも駆けつけていただきやすい立地を生かし、様々な年代、専門分野の方々に多数お越しいただければ有り難く存じます。そして、今回は、東京の中心部から「実践と研究の連携によるボランティア学」の真の必要性について発信していきたいと思います。本大会で、会員の皆様と共に日本、そして国際社会における「ボランティア」の意味について議論し、発信する第10回大会としていきたいと思います。皆様のグローバルな視点、そしてローカルな活動からの多様で多彩な分野、ご経験、フィールドからのご発表、ご参加を心よりお待ち申し上げております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
2009年3月7,8日国際ボランティア学会第10回大会で、皆様にお目にかかれますのを楽しみにしております。
大会実行委員長
高橋真央(お茶の水女子大学グローバル協力センター・講師)
2009年3月7日(土)および8日(日)
お茶の水女子大学
〒112-8610 東京都文京区大塚2-1-1
TEL:03-5978-5546
藤枝 修子(お茶の水女子大学 名誉教授)
高橋 真央(お茶の水女子大学 グローバル協力センター 講師)
2009年3月7日(土)(予定)
9:00~ 受付開始
9:30~11:30 自由研究発表(申込みについては別項参照)
11:30~12:45 昼食休憩(理事会・編集委員会)
12:45~ ポスターセッション発表
13:30~13:35 隅谷三喜男賞発表
13:35~14:30 基調講演「国連事業と市民社会」池上 清子(国連人口基金東京事務所長)
14:45~16:45 公開シンポジウム 「国際ボランティア事業の未来」
司会 内海成治
【パネリスト】(4名、交渉中)
16:50-17:30 総会
17:45-19:45 懇親会
・大会参加費(含む「発表要旨録集」代):
正会員:4,500円(事前申し込み4,000円)/学生会員:3,000円
臨時会員:4,500円(学生:3,000円)
懇親会費:正会員・学生会員とも 5,000円(予定)
・2日目の公開コンサートは学会員以外にも公開いたします(無料)。
今回は、宿泊の手配はご自身でお願いいたします。周辺は、都心となりますので、ビジネスホテルも豊富です。
周辺のビジネスホテルの情報を下記に掲載させていただきます。よろしくお願いいたします。
・東京ドームホテル
・ドーミーイン水道橋
・ホテルモントレ半蔵門
・ふくおか会館
・坂の上ホテル トレティオ お茶の水
・フォーレスト本郷
・池袋サンシャインプリンスホテル
2009年3月7日(土)18時00分より、大会会場にて開催いたします。
準備の関係上、参加希望は事前に承っております。
なお、懇親会参加費は当日、受付にてお支払いください。
<自由研究発表>
発表20分、質疑10分の合計30分による口頭発表です。